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治水の守り、水神「白竜」氏子が手彫り 日義・宮ノ越の南宮神社

岩肌に白く糸を引く「旭の滝」の滝つぼのほとりに祭った水神「白竜」

 木曽町日義宮ノ越の南宮神社境内に、氏子が手彫りした水神「白竜」が祭られた。地域に恵みをもたらす2本の農業用水路が合流する境内に設置することで、地域の治水と氏子の安心安全の願いを託した。舞台芸能などがある15日の例祭「山吹祭」で神事を行い、おはらいする。

 神社の大鳥居などを修復・整備し、昨年完了した「令和の改修」で出た鳥居の端材(丸径30センチ・高さ90センチ)に竜を彫り、水を治める象徴として"水流の玉"を抱え込ませた。
 2本の農業用水路は「上堰・下堰」と呼ばれ、境内を経由して地域を潤すが、近年は豪雨による増水が頻発していることから、氏子総代代表の巾恒美さん(76)が1カ月かけて彫り上げ、宮司に相談し、上堰が境内に流れ落ちる「旭の滝」の滝つぼに置いた。巾さんは「地域に災いが起きないようにと願いながら彫らせていただいた」と話している。
 南宮神社は、巴淵交差点から福島方面に200メートルほどの国道19号沿いにある。山吹祭は神社に祭る末社の例祭として初めて行う。滝の前に設けた舞台で午後2時から神楽の奉納などがあり、誰でも自由に鑑賞できる。