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上高地線・田川橋梁に橋桁 取り付け完了 復旧着々 来月10日全線運行

取り外されていた橋桁が元に戻った田川橋梁

 昨夏の大雨被害を受けて復旧工事が行われている、松本市内を走る鉄道・上高地線の田川橋梁に11日、橋桁が取り付けられた。6月10日の全線運行再開に向けて今後、線路や架線などが設置される。

 傾いた橋脚を再建するために取り外されていた2本の橋桁を、大型クレーンで元の位置に戻した。養生した後、1週間ほどで足場などが取り外される。作業を見学していた近くに住む笠松晴邦さん(83)=渚2=は「いつ橋が出来上がるか心配していた。元通りになって安心した」と話していた。
 運行するアルピコ交通によると、田川橋梁の復旧工事の総事業費(橋周辺の工事を除く)は約2億2400万円で、うち同社が1億円、市が約7000万円、県が約5600万円を負担する。6月の全線運行再開は仮復旧という位置付けで、当面は橋梁を通過する際は電車が速度を落とす。次の渇水期となる冬に、無事だったもう一本の橋脚の補強を行って本復旧になるという。
 アルピコ交通の二條宏昭取締役は「近隣住民の方、市や県などの協力でここまで来ることができた。全線運行再開まで気を引き締めていきたい」と話している。