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地域と伝統行事守り続ける 麻績村梶浦区で「道切り」

集落に通じる道に大わらじを掲げる住民たち

 麻績村の梶浦区でこのほど、集落に通じる道に大わらじを掲げる伝統行事「道切り」が行われた。疫病や災いの侵入を防ぐとされ、住民が編んだ五つのわらじを区の出入り口となる5カ所に設置し、集落の安全を願った。

 例年、住民が稲わらを持ち寄って区の公民館に集まり、わらじとわらじをつるす縄を手作りしている。今年は新型コロナウイルス感染防止でわらじは事前に作り、当日は約20人が集まり縄のみをよった。わらじは大きいもので長さ約40センチあり、五つ全てに麻績神明宮のお札を挟んだ竹を取り付けた。各設置場所では、ポールや電柱を利用して道の端から端まで縄を張り、わらじをつるした。
 わらじ作りを担当した宮下仁雄さん(76)は「新型コロナウイルス禍が長引く中なので、疫病退散に強い願いを込めた」と話した。数年前に愛知県から移住してきた加藤峰明区長(67)は「長く集落の人々を守ってきた伝統行事と教わった。今年も地域を守ってくれたら」と願っていた。
 毎年、立春から88日目に当たる八十八夜の日(5月2日)に合わせて行われている。