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木曽馬「寿」40歳 国内最高齢 開田高原の乗馬センター 人間なら110歳

10日の誕生日で区切り40歳を迎えるハッピーこと寿号。木曽馬の里の大母的な存在だ

 木曽町開田高原の「木曽馬の里乗馬センター」で暮らす馬の中で最も高齢で、ハッピーの愛称で親しまれる雌馬「寿号」が、10日の誕生日で40歳となる。人間の年齢に置き換えると110歳前後に当たり、存命の在来馬の中では国内最高齢の長寿記録という。施設のスタッフは、「まだまだ元気で過ごしてもらいたい」と日々愛情を注いでいる。

 開田の木曽馬らしい小柄で整った体形だ。穏やかな馬が多いとされる木曽馬の中で、若かりし頃は警戒心が強く気難しい馬だった。平成9(1997)年からセンターで働く中川剛場長(45)は「おてんばだった」と振り返るが、寄る年波で、今ではすっかりおとなしく丸くなった。
 寒さが厳しかった今冬は、2月に40度近い発熱を繰り返し、人生ならぬ"馬生"初の治療も受けた。なんとか春を迎え、他の馬たちよりも栄養のあるものを食べながら、現在は放牧場に出られるまで回復した。
 中川場長は「日本にいる馬たち全てが血統書を持っているわけではないので、正確な生年月日がわかる馬は競走馬以外では多くない」としながら「そもそも、生年が明確で、さらに長寿ということ自体が珍しいこと」と話す。
 ハッピーの次の「目標」は、国内最年長馬として佐久市で余生を過ごし、令和元年8月に死んだ元競走馬シャルロット(牡、競争馬名・アローハマキヨ)が持っているサラブレッド国内長寿記録「40歳と81日」を越える8月1日となる。中川場長は「9月の敬老の日の頃には国内記録を抜いていることになる。元気で夏を過ごしてほしい」と願っている。
 誕生日の前祝いとして8日には、栄養満点の"特製ケーキ"をハッピーに贈って長寿を祝う予定だ。