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象嵌など貴重な発掘資料 豊科郷土博物館で速報展

象嵌が施された刀装具などが並ぶ速報展

 安曇野市豊科郷土博物館で29日、穂高有明の金掘塚(穂高古墳群B5号古墳)で発掘された遺物を紹介する速報展「103年後に蘇った銀象嵌大刀」が始まった。大和政権(王権)との深い関係を想起させる工芸技法・象嵌の刀装具は新発見の資料で、馬具や須恵器などを含めて13点が並ぶ。5月8日まで。

 発掘は大正7(1918)年に行われ、旧南安曇郡教育会が遺物を保管していた。市が平成26(2014)年に寄贈を受けて金属製品47点の保存処理を行う中、刀装具の一つに銀象嵌が施されていることが判明した。
 市教育委員会によると、象嵌が施された副葬品が古墳から見つかるのは特殊で「県内においては被葬者が王権と深い関係をもった人物であった可能性がある」としている。象嵌装大刀の県内出土は25例目。安曇野市内は2例目だが、1例目は記録にあるだけで現存していないという。
 同博物館の原明芳館長は「103年の時を超えて価値が分かって評価された。『よみがえった』ということが大きい」と語る。
 開場は午前9時~午後5時。入場料は一般100円、中学生以下と市内在住の70歳以上は無料。6日休館。

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