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災害派遣の救急車更新 木曽病院 ⅭFで資金確保 機器充実 医療チーム活用

木曽病院駐車場前で行われた納車式でテープカットをする関係者

 県立木曽病院(木曽町福島、濱野英明院長)に20日、災害派遣医療チームDMATが使う救急車両「DMATカー」が納車された。昨年実施したインターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)で更新した車両で、災害時でも必要な医療行為が継続してできるよう医療機器・資材を十分に搭載した。

 新しい車両には除細動器付き心電図モニターや人工呼吸器、吸引器などを搭載している。負傷程度や症状に応じ優先順位を付けて治療する災害時のトリアージに対応した医療資材も積んだ。車両本体も隊員が活動しやすいようにやや広くなり、搬送者のプライバシーや衛生面を考慮してカーテンの代わりに通電式の曇りガラスを導入した。車体側面には掲載許可があった50万円以上の寄付者の名前が載っている。
 従来の車両は平成11(1999)年式で、23年に木曽広域消防本部から譲られた。近年は老朽化でエンジン回りの不調やスライドドアの劣化をはじめ、緊急処置を行うための医療機器に電源が供給ができないといった不具合が相次いでいた。
 DMAT隊の看護師・古瀬貴大さん(26)は「新車両が宝の持ち腐れにならないよう、自分自身もレベルアップして配備した機器を十分に扱えるようになりたい」と話している。
 CFは昨年5月から6月にかけて46日間行い、全国から約3750万円が寄せられた。DMATカー(ストレッチャー込み)は約1870万円で購入し、除細動器付き心電図モニターなど医療機器を約300万円、無線機を約50万円で車内に装備した。