政治・経済

水環境保全へ安曇野市が新制度 登録者の活動共有、協力も

 安曇野市は本年度、水環境の保全に取り組む個人や企業、団体のネットワークを構築し、それぞれの活動の輪を広げる新制度「あづみの水結登録制度」の運用を始めた。活動内容を共有し、登録者同士の協力体制を構築することで、安曇野の田園風景や水に関わる産業などを守り、地下水保全につなげる。個人などが独自に行っている活動の掘り起こしも目指す。

 安曇野の水を守る取り組みや、豊かな水資源のPRなどの活動ができれば、居住地や所在地に関係なく登録できる。市は、遊水地の清掃をしている人、環境に配慮して農薬使用量を減らす農家、地下水保全につながる森林整備をする企業などを例として挙げる。
 登録時に申請された地下水の涵養や森林の保全、節水などの具体的な活動内容を、市が各登録者に発信することで、興味のある活動への自主的な参加を促す。
 市民憲章の冒頭には「自然を愛し、水と緑豊かなまちをつくります」とある。美しい田園風景と清らかな水環境は安曇野の原風景だ。ただ市内の地下水賦存量の調査で、令和2年までの34年間で、地下にたまっている水量は1年平均で344万立方メートル減少していることが分かっている。
 新制度は、本年度が地下水涵養量の目標値などを盛り込んだ市水環境基本計画の後期のスタートとなることも踏まえて導入した。当面は登録者を増やすことに注力する。市環境課は「水に携わる人たちをつなぐことで、市全体として水環境保全の機運を高めていきたい」としている。
 市ホームページからダウンロードできる申込書に必要事項を記入し、市環境課に提出することで登録できる。問い合わせは同課(電話0263・71・2492)へ。