教育・子育て

塩尻で初 男性保育士が保育園長に 日の出保育園の浦沢正也さん

市内では初めて、生え抜きの男性保育士で園長になった浦沢さん

 塩尻市立保育園で今春、生え抜きの男性保育士として初めての園長が誕生した。在園児189人、職員73人と市内最大規模の日の出保育園長・浦沢正也さん(49)だ。卒園歌を園児と制作するなど独自の活動を取り入れ、女性が多い職場に新風を吹かせてきた。「目の前の子供たちのため、職員が遠慮しないで挑戦できる職場づくりをしたい。親も子も安心できる温かい保育をしたい」と語る。

 市内出身の浦沢さんは田川高校を経て松商学園短期大学商学科を卒業、松本市内のイベント会社で1年働いた。「子供と関わる仕事がしたい」と松本短期大学幼児保育学科に入り直し保育士資格を取得した。「人に教えることは尊い仕事」と母親に教えられた家庭環境も、保育士を志す気持ちにつながった。4人きょうだいの2番目で、松短には4歳下の妹と通った。
 平成9(1997)年に嘱託保育士として市に採用され、11年に正規職員となった。当時は男性保育士が3人と少なく、「男性ならではの保育」を職場で期待され葛藤や重圧も感じた。後進の道を切り開こうと、女性保育士に繊細さを学び、性別を超えた人間性を磨きつつ子供目線で保育に当たってきた。
 担当した年長児から歌詞を募って得意なギターで作曲し、卒園式に披露する取り組みもした。新たな試みには反発もあったが、自分のアイデアを形にするのに遠慮はしなかった。
 市子育て支援センターが始めた育児中の父親向けの催し「パパ友だちの輪」の企画運営に10年近く関わり、交流の輪を広げた。8園を巡り、児童福祉課などでの勤務も経験した。日の出保育園では、来年度に同園に併設して始める病後児保育所の準備も進める。
 市によると男性園長は、中学校教員OBが嘱託で務めた平成15年度以来19年ぶりとなる。本年度の保育士は会計年度任用職員を含めて338人で、浦沢園長は23人いる男性保育士の最年長。