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封筒を使った特殊詐欺 松本で多発

松本署入り口に掲げられた電話でお金詐欺への注意喚起

 松本市内で高齢者を狙った電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害が続発している。3月30日~4月6日の短期間に6件発生し、いずれも封筒を使ってキャッシュカードをだまし取る手口が共通している。預金を引き出すため1件の被害額が大きいほか、被害者はだまされたことに気付くのが遅れる傾向にある。松本警察署は強く警戒を呼び掛けている。

 手口は、①被害者宅に市役所や金融機関の職員、警察官などを装った人物から不審電話がかかってくる。カードの不正利用や更新、税金の払い戻しなどを理由に被害者宅に行くと言う。②犯人グループの受け子が被害者宅を訪問。言葉巧みにカードの暗証番号を聞き出し、カードを封筒に入れて押印するよう求める。目を離した隙に別の封筒にすり替える。封筒を数日間開封しないよう指示する場合もある。③盗んだカードを使って出金する―というものだ。
 松本署生活安全第1課の近藤順一課長は「相手は詐欺のプロ。普通の人は直接会話をしたらだまされる。松本での成功体験が犯人グループを助長させている可能性もあり、被害を止めるのが急務」と話す。被害を防ぐためには犯人グループと話さないことが最重要とし、固定電話を在宅時も留守番電話に設定し、不審電話に出ないよう求める。
 市内で今年発生した特殊詐欺被害は県内で最も多い13件。全てが受け子が被害者宅に現金やキャッシュカードを受け取りに来る「接触型」の手口だ。封筒をすり替える手口だけでなく、息子や孫といった親族を装う「オレオレ詐欺」の被害も目立つ。思い込みを捨て、あらゆる手口への警戒が必要だ。

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