地域の話題

安曇野の中学生が取材 情報誌「AZUMO」創刊 

完成した創刊号を読む中学生たち

 安曇野市の中学生が市ゆかりのクリエーターと協力して作った地域情報誌(ローカルマガジン)「AZUMO」の創刊号が完成した。「安曇野の水」をテーマに、中学生8人がワサビの栽培や川魚の養殖、温泉、拾ケ堰などについて取材を基にイラストや原稿などを制作し、クリエーター7人が編集・デザインして約7カ月かけて作り上げた。市内を中心に、取り組みに賛同する店舗やギャラリーに置かれる。

 A4判20ページのフルカラーで、養殖に使う地下水をくみ上げるポンプの仕組みや水の大切さが伝わる隠れたスポットなど、子供たちの視点でまとめた。市民はもちろん観光客も楽しめる内容に仕上がっている。
 平成25(2013)年度に静岡県伊豆市で行われた取り組みをきっかけとする「こどもローカルマガジン(コロマガ)プロジェクト」の安曇野市版として、編集者・楢畑彩香さん(34)=穂高柏原=が発起人となり昨春に実行委員会を立ち上げた。8月には中学生が参加した活動が始まった。創刊に必要な印刷費は企業や個人からの協賛金で賄った。
 文章を担当した深田璃空君(13)は「安曇野の水はいろいろな所に生かされていると分かった。安曇野をよく知らない人にも知ってもらいたい」と願っていた。
 今後は年1回の発行を予定する。第2号の制作に向けて夏には中学生を募集する計画だ。