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筑北の大沢加工施設に松本の企業がソーセージ工房開設へ

民間事業者によるソーセージ工房の開設が計画されている大沢加工施設

 休眠状態となっていた筑北村大沢新田の大沢加工施設に、民間事業者によるソーセージ工房が開設される見通しとなった。松本市中央2の中町通りで、燻製食品や燻製料理の専門店「燻製工房KUNMARU」を営む企業が新たに筑北で食肉製品の製造に乗り出し、村が振興を目指すジビエを活用した商品も開発する計画だ。

 村は3月、休眠施設の有効活用のため施設の無償譲渡先を公募し、燻製工房を営むエルドラド(砂子慎哉代表)から応募があった。29日に選定委員会が開かれ、同社が譲渡先の候補に選ばれた。
 同社の計画では、ソーセージを主にベーコンやハムを製造し松本の工房や村の直売所、インターネットなどで販売。地域の人や観光客向けにソーセージや生ハム造りの体験も受け入れるという。製造スタッフとして村内からの雇用も図る計画。
 砂子代表(46)は、筑北に親戚がいる縁で農作業や養蜂の手伝いでよく村を訪れていて「可能性を感じる地域。地域貢献できる事業にしたい」と話す。樹木を使って調理する燻製の事業で大切にしてきた「里山再生」の取り組みを、筑北の里山でさらに広めたい考えだ。今後、食肉製品製造の営業許可を取得し、5月ころから事業を始めたいという。
 大沢加工施設は旧本城村大沢地区が事業主体になって建設し、地元住民でつくる加工組合がフサスグリのジャムの加工・販売に活用してきた。高齢化や後継者不足で組合は解散し、解散後はほとんど使われなくなっていた。選定委員会に参加した大沢常会の男性(80)は「過疎が進んでいる地域に新しく来てくれることはうれしい。活気につながるのでは」と期待を寄せた。
 今後、村議会での審議を行い、正式に村が譲渡先を決定する。

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