政治・経済

生坂 自然エネの生活構想

 生坂村は、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」の推進を図っている。環境省が募集する「脱炭素先行地域」への採択を目指して6月までに事業計画を作る予定で、新年度には取り組みの一環として、自然エネルギーで生活できる「オフグリッドハウス」の整備を下生坂区で計画している。

 9日の村議会3月定例会一般質問で、ゼロカーボン社会への取り組みを聞いた字引文威氏の質問に対し、藤澤泰彦村長が見通しを説明した。村は昨年11月、庁内に村ゼロカーボン推進プロジェクト会議をつくり、持続的な脱炭素社会に向けた総合的な施策の検討を進めている。藤澤村長は「先行地域の申請に向けた村の再生可能エネルギーの整備のあり方を水力、太陽光、木質バイオマスなど多角的な視点で検討している」と述べた。環境省の補助事業も活用しながらCO2排出量や公共施設の電力消費量、再生可能エネルギーの供給効果の調査を進める予定で、計画作成後にゼロカーボンシティの宣言を行う方針も示した。
 オフグリッドハウスは、日照などが十分に確保できる下生坂の雲根集落に整備する計画。木や土、石、地熱、太陽光など村の天然資源を利用して自発的に発電や貯水、下水処理を行い、地球環境に負荷がかからない自然エネルギーで快適な生活ができる仕組みで、国内では徳島県美馬市で導入例がある。環境モデル地区として脱炭素社会に向けた実証実験の場とし、脱炭素の取り組みを発信するワークショップやイベントも行っていく。
 2月に着任した地域おこし協力隊・星野亜紀子さんが中心になって脱炭素の取り組みを進めており、星野さんは「生坂から脱炭素のライフスタイルを発信し、コミュニティーの場にもしていきたい」と話している。

連載・特集

もっと見る