地域の話題

王滝で就農 意欲湧く動画 村が作成

借りた遊休荒廃農地を起こすなど新規就農者の奮闘をまとめた動画。村診療所の大型モニターでも視聴できる

 王滝村はこのほど、新規就農者に向けたPR動画を作成した。令和元年度から3年間取り組んできた新規就農者支援の集大成の位置づけで、村での農業の一連の流れをまとめた。村で農業を始める移住者らに向けて、「やればできるから大丈夫」という前向きな思いを、村民の姿と共に発信している。

 水稲、ソバ、伝統野菜・王滝かぶの3種の栽培をまとめた動画は11本(計約5時間半)ある。水稲は田起こしから始まり、代かきや病害虫防除、稲刈り、脱穀と、栽培の重点箇所を撮影した。新規就農者が村民とどう協力して農業に励んでいるかが分かるようになっている。村民から新規就農者へ向けたメッセージ動画もある。
 新規就農者支援は、リタイアしそうな高齢の現役農家と意欲の高い新規就農者、農作業の機械化・効率化を進める農作業受託組織・村地域農業合理化組合、村がタッグを組んで取り組んだ。県の協力を得て栽培講習会を定期的に開き、担い手を育ててきた。並行して、効率の良い農業につなげるための農機具や加工用機械10種を導入・更新し、取り扱いができる人材育成も進めた。
 3年間で10人の就農につながり、収穫量の増産・維持ができた。新規就農者1期生の山下朝生さん(59)は「まずは借りている田んぼでしっかり作付けし続けたい。来年度以降も新しい人と一緒に学べたらいい」と話す。合理化組合の池本光一組合長は「(移住してきた)農業者を見守る村民の雰囲気が変わってきた」と話す。
 村経済産業課の溝口孝博係長は「生産者仲間を増やすステップに入ってきた。村民の応援団を増やし温かく受け入れる下地をつくりたい」と期待を込める。事業は県地域発元気づくり支援金を活用して行った。動画は村のホームページを経由して見られる。