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黒曜石の帯飾り 県内で初 松本の県町遺跡 発掘調査速報展 27日まで

県町遺跡から出土した黒曜石製の帯飾り。速報展で紹介している

 松本市教育委員会が同市県1の県町遺跡で行った第22次発掘調査で、平安時代の帯飾りが発見された。官人の腰帯に付けた飾りで、黒曜石で作られていた。黒曜石製の帯飾りが出土したのは県内で初めてといい、全国的にも数例しかない。11日に同市中央1の市時計博物館で始まった発掘調査の「速報展」で紹介している。

 第22次の発掘調査は令和2年6月~昨年6月に行った。県町遺跡は弥生時代~平安時代を中心に栄えた大規模集落で、薄川の扇状地の末端に広がる。市教委によると、平安時代については特殊な遺物が多く出土しており、信濃国府の推定地の一つに挙げられている。
 奈良時代以降は、律令に基づく法律が定められ、官人が着用する「朝服」には腰帯を付けると定められたという。今回、県町遺跡で見つかったのは、直径約3センチで、下部を直線的に切った飾り「丸鞆」だった。裏側には帯に装着するための穴がある。穴が破損した箇所には黒曜石特有のガラス質が感じ取れる。市立考古博物館の一ノ瀬幸治学芸員は「黒曜石製の帯飾りの出土は全国的にも数例しかなく、貴重な発見」と話している。
 速報展は27日まで。県町遺跡のほか、史跡弘法山古墳、松本城外堀跡南外堀など計7カ所の発掘調査について成果を紹介している。

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