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けん玉の楽しさ世界に広めよう! 松本のグロケン10周年

設立から10周年を迎えたグローバルけん玉ネットワークの窪田さん(中央)駕籠島さん(左端)吉崎さん

 けん玉の国際的な普及に取り組む松本市蟻ケ崎1の一般社団法人・グローバルけん玉ネットワーク(グロケン)が、平成24(2012)年の発足から今年で10周年を迎えた。広島大学時代に「子供のおもちゃ」と軽視されがちだったけん玉に魅せられ、仲間と共に"楽しい"を世界に広めようと松本を拠点に世界大会やイベントを展開してきた代表理事の窪田保さん(40)=松本市=は「"楽しい"をもっと提供したい」と意気込む。

 グロケンの理念は「けん玉を通して、みんなの日常に『楽しい!』がもっとある、豊かな社会づくりに貢献する」だ。けん玉体験会やパフォーマンスなどの未経験者・初心者向けのきっかけづくり、経験者が初心者らに魅力を伝える「けん玉先生」制度、世界の腕自慢が競う「けん玉ワールドカップ(WC)」の開催などに取り組んできた。活動の根っこには常に「楽しい」があり、出張は年200回を超える。窪田さんは松本を拠点に選んだ理由の一つに「全国どこでも同じ距離感で行ける」と話す。
 新型コロナウイルスの影響でけん玉発祥の地・広島県廿日市市で開いてきたWCなどの現地開催が難しくなった。そこで松本の拠点の一角を"スタジオ"にし、オンライン交流が一般化する流れに乗ってさまざまなイベントをオンライン開催できるように工夫した。
 インターネットについては、以前から欧米のけん玉ファンが動画投稿サイト「ユーチューブ」などでチャレンジ動画を投稿・発表しており、グロケンも当初から世界規模の普及へ大いに活用してきた。拠点の常駐スタッフである駕籠島康太さん(29)、吉崎礼子さん(39)と共に、けん玉の新たなコミュニケーションの形を模索し続けている。
 将来について、窪田さんは「よく『オリンピック競技にしたいですねー』と盛り上がるが、それは『楽しい日常にプラスになるなら』との意味であってゴールではない」と語る。「けん玉は20年前より今の方が世の中に受け入れられている。さらに20年先に『けん玉やっててよかったな』と話す人が増えるのが自分のゴールかな」とほほ笑む。

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