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松本のあめ作り絵本に 新橋屋飴店、飯田屋飴店、山屋御飴所が登場

写真絵本「あめができるまで」と田中社長

 松本市新橋の老舗・新橋屋飴店が行っている、もち米と麦芽だけを使った伝統的なあめ作りが、岩崎書店(東京都)発行の写真絵本「あめができるまで」で大きく取り上げられた。ともに市内の老舗である飯田屋飴店と山屋御飴所のあめ作りも併せて紹介されており、松本尽くしの1冊になっている。

 「すがたをかえるたべものしゃしんえほん」シリーズの20作目となる。制作では、もち米と麦芽だけを使った「砂糖が入らないけれど甘いあめ」を主軸に据えることとなり、新橋屋飴店の米あめに白羽の矢が立った。
 岩崎書店によると、もち米と麦芽だけを使ったあめ作りを行っている店は今や全国でも数えるほどしかない。「小さな工房で手作りされる米あめを取り上げたかった。『松本あめ市』などの歴史的背景も決め手の一つになった」という。
 米あめ作りの工程を最初から最後まで公開するのは新橋屋飴店にとって、嘉永年間(約170年前)の開業以来初の試みだ。完成した本には、大きな羽釜でもち米をふかす最初の工程から完成までの流れだけでなく、麦芽を加えることによって起こる化学反応や煮詰めたあめを扱う職人の表情なども細かく追っている。巻末には詳細な解説があり、大人でも読み応えがある。
 田中聡社長は「松本のあめ作りを、最初から最後までじっくり見てもらいたい。これからも変わらない味を守っていきたいね」とほほ笑む。
 「すがたを―」シリーズでは、昔ながらの製法を守り丁寧に仕上げていく職人の技を写真を大きく使って解説しており、小学生を中心に食育や和食の伝統、社会科の学習などにも活用されている。
 フルカラー40ページで構成・文は宮崎祥子さん、写真は白松清之さんが手掛ける。税込み2420円で、各書店で注文できる。

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