厳寒輝く霧氷 繊細純白の花 開田高原 氷点下21.1度

22日早朝、全国の気象庁観測地点で2番目に低い氷点下21・1度を記録した木曽町開田高原では、大気中の水蒸気が木々に付着し、白い花を咲かせたように凍結する霧氷が見られた。葉を落とした枝の隅々にまで純白の氷がガラス細工のように付き、朝日を浴びて輝く光景は、繊細な水墨画のようだった。
厳寒の奇観にカメラを向ける写真愛好者も多かった。町内福島の青木敬次さん(71)は「(強風が雪原につくり出す模様)風紋と霧氷を一枚に収めたかった。狙い通り」と満足そうに話していた。
氷の結晶が大気中で輝くダイヤモンドダストや、気温よりも水温が高いために川面から立ち上る川霧も見られ、神秘的な雰囲気を漂わせていた。