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松本市フレイル予防強化 西部をモデル地区に サポート医養成

 健康な状態と要介護状態の中間にあたる虚弱状態「フレイル」を防いで健康寿命を延ばそうと、松本市は来年度から、医療機関などと連携したフレイル予防体制の確立を推進する。市医師会などの協力を得ながらフレイルサポート医の養成を進めるほか、市内西部を「フレイル予防モデル地区」に指定し、高齢者一人一人に応じた保健指導を強化する。健康増進を図りながら医療費や介護給付費の抑制につなげる狙いだ。

 モデル地区は新村、和田、波田、梓川、安曇、奈川の6地区。後期高齢者健診などでフレイル該当者と判断された住民に個別の保健指導を行い、必要に応じてフレイル外来を新設する市立病院(波田)での診断や治療につなげる。開業医や保健師、東京都健康長寿医療センターの研修を受けたフレイルサポート医などの連携体制を強化する中でフレイルの改善を図り、高齢者が自己管理しながら予防に取り組めるアプリの活用も進める。
 市は本年度から、高齢者向け予防講座を開くなどフレイル予防事業を進めているが、個別指導や関係機関の連携を強化することでより踏み込んだ対策につなげる狙い。既に市医師会、市歯科医師会、松本薬剤師会などとも情報共有や研修を進めているという。
 健康づくり課によるとフレイル該当者は人口の約8%とされ、高齢社会の進展により一層の対策が必要になると見込まれる。市はモデル地区の実績を踏まえながら、将来的に全市で予防事業を展開する考え。同課は「フレイルは適切な対応で健康を取り戻せる状態。市民が元気に長生きできるよう周知啓発も進めたい」としている。