教育・子育て

小中学校で相次ぐ感染者 休校に備え学びの環境準備

筑摩野中で試行したオンライン授業

 新型コロナウイルスの新変異株による感染拡大が続く中、松本・木曽地方の小中学校でも児童生徒や教職員の感染が相次ぎ、複数の学校で休校や学級・学年閉鎖の対応を取っている。教育現場ではなるべく通常に近い学校生活が送れるよう感染防止策を徹底する一方で、急な休校でも学びが継続できるよう備えを進める動きがある。

 19日時点で松本・木曽地方では4校が休校、4校計8学年と3校の3学級が閉鎖されている。各校に配備された1人1台端末で家庭と学校をつなぐオンラインでの授業や学活は多くが試行しており、当面は毎日端末を持ち帰るなど、休校してもすぐに移行できるとする学校もある。
 松本市筑摩野中学校では、校内で段階的に取り組んできた「オンライン授業」を1、2年生が当初の計画通り19日に初めて自宅から体験。休校も視野に入れた実践的な備えとなり「やってみないと分からない部分はあるが、対応できる」とした。
 小学校では低学年児童が自分で端末を操作する難しさもあるという。「かといって保護者に付き添いを求めるのは現実的でなく、悩ましい」(安曇野市の小学校)との声もあり、双方向での授業にこだわらず、インターネット上の教材や端末内の学習アプリの活用など学年に合わせた検討もしている。
 3年生が受験を目前に控える中学校は、より緊張感を持っている。長期間の休校を見込む学校もあり、松本市中学校長会会長の横田則雄・山辺中校長は「不安を教師に打ち明けたり、友達同士で励まし合ったりする機会が持てず孤立してしまうと心配」とおもんぱかる。休校中でも例外的に、試験間近の生徒のみ登校して面接の練習をした学校や、オンラインで学習の質問を受けたり面接の練習をしたりできるよう準備する学校もある。
 誰もが感染しうる状況としてどの学校も当事者意識を持っており、塩尻市広陵中学校の手塚俊彦教頭は「感染対策を徹底しつつ、(校内での感染者発生に)備えてできることをやっていくしかない」と話していた。