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堀金の6歳男児が82歳の親友救助 水路に転落したところ発見し助け呼ぶ

水路に落ちた三浦さん(左)を発見した京ちゃん。2人は“親友”だ

 安曇野市堀金三田の三浦昶さん(82)が水路に転落して動けなくなっているところを、近所の堀金認定こども園・年長児の榑沼京ちゃん(6)が発見し、周囲の大人に助けを求めて救助した。5日にあった"救出劇"で、三浦さんは「もう少し発見が遅れていたら危なかった。本当にありがたい」と感謝している。2人は普段から交流があり、三浦さん宅で将棋などをして遊ぶ"親友"の仲だ。

 三浦さんと典子さん(80)夫妻と榑沼家は家が隣同士で、約10年前に同じ時期に引っ越してきて以来、家族ぐるみの交流が続いている。特に京ちゃんと三浦さんは男同士で馬が合い、三浦さん宅で将棋などで遊んだり、一緒にご飯を食べたり。京ちゃんは病気を患い車いすに乗っている典子さんもサポートし、「困った事があったらすぐ電話してね」といつも声を掛けるという。
 5日も三浦さん宅を訪れた京ちゃん。典子さんを手伝い、洗濯物を運んで玄関のほうに向かったとき、外から三浦さんの「助けて」という声が聞こえた。三浦さんは当時外で掃き掃除をしており、水路の中のごみを拾おうとしてバランスを崩し転落。高さ約1㍍ののり面に挟まれた深さ20㌢ほどの水路にあおむけではまり、動けなくなってしまっていた。
 三浦さんを見つけた京ちゃんは急いで自宅に戻り、母・亜希子さん(47)に知らせた。亜希子さんと長女のあゆむさん(10)が三浦さんを引き上げようとする間にも近所に走って助けを求め、最終的に大人4人がかりで救助。亜希子さんが119番通報をして病院まで付き添った。三浦さんの体温は当時31度まで下がっていたが、大きなけがはなく翌日には退院した。
 京ちゃんは三浦さん夫妻のことを「優しいところが好き。大事な2人」と話す。昶さんは「近所付き合いが希薄な時代にありがたい」とほほ笑み、4月から小学校に入学する京ちゃんの成長を楽しみにする。昶さんが救助されるところを見ていた京ちゃんの将来の夢は「救急隊員」だ。