政治・経済

3回目接種 各地で本格化

松本市が15日に開始した3回目ワクチンの巡回接種。医療従事者が施設入所者に注射した

 松本市は15日、高齢者施設の入所者に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を開始した。感染力の高い変異株・オミクロン株への懸念が広がる中、2回目の完了から6カ月を隔てた対象者のいる施設を巡回して接種を進め、発症予防につなげる。3回目接種は昨年12月から、医療従事者らに対して先行実施されているが、巡回接種を皮切りに今後は市民への実施が本格化していく。

 安曇野市豊科の住宅型有料老人ホーム・ラビオラ豊科では、入所する松本市民ら60~90代の18人が追加接種を受けた。大久保クリニック(松本市島内)の医師や看護師が訪れて問診しながら肩に注射すると、入所者の女性(96)は「痛くなかった。むしろ一安心という気持ちが大きい」と話した。保髙貴史施設長は「職員一同、行動制限しているものの神経を使う日々。3回目が順調に進むとうれしい」と期待していた。
 政府は当初、2回目からの接種間隔を8カ月としていたが前倒しが進んでいる。オミクロン株の影響で市内でも「これまでにない人数の流行」(臥雲義尚市長)が懸念される中、各自治体は3回目接種の迅速な実施に備える。市は施設入所者以外の65歳以上の市民の先行予約を19日まで受け付け、2月14日から実施する見通し。接種間隔は7カ月で調整が進められている。

 塩尻市では、医療従事者を対象にした新型コロナウイルスの3回目接種が始まっている。15日は市保健福祉センターで、塩筑医師会の開業医や看護師、薬剤師ら計394人が、米ファイザー社製ワクチンの接種を受けた。
 最初に接種を受けた医師会長・清水忠博さん(62)は、変異株・オミクロン株の急拡大を踏まえ「誰がウイルスを持っているか分からない」と危惧し「ワクチン接種で、死亡や重症化のリスクを低下できる。追加接種は必要」と話していた。
 同日は同じ会場で、一般の人を対象にした1、2回目の集団接種も行った。
 市のワクチン接種推進室によると、医療従事者への3回目接種は12月下旬から、市内各病院で始まっており、1月中に接種を完了させる。市内の一般高齢者への3回目接種は個別接種が2月1日、集団接種が同5日から始まる。

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