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右折専用レーンあす開通 大桑村の19号伊奈川橋交差点 国交省 国道から分離・迂回し通過 珍しい形態 追突防ぐ

大桑村須原の国道19号「伊奈川橋」交差点。進行方向左の専用レーンにう回して右折先に向かう珍しい道路構造になる

 国土交通省飯田国道事務所(飯田市)が大桑村須原の国道19号「伊奈川橋」交差点周辺で進めていた道路改良がこのほど、完了した。拡幅が難しい道路事情から国道上に右折レーンを設けず、国道から分離した右折専用レーンに車が迂回して交差点を通過する珍しい形態で、17日午後3時に開通する。飯田国道事務所によると、管内道路の右折方法としては初の構造になる。

 塩尻方面へ車を走らせた場合、交差点の手前(南木曽町側)は下り坂になっており、過去には右折待ちの車に後続車が追突する事故が発生した。
 国道上に右折レーンを設ける場合、新設レーンの道幅に合わせて直進車用の道路を拡幅する必要がある。しかし、交差点を抜けた先に架かる伊奈川橋の道路拡幅は難しいため、右折レーンの設置を断念。代替案として国道から分離させた右折専用レーンを計画した。
 平成30(2018)年度から現地調査を行い、用地取得が済んだ昨年5月に着工した。事業費は約2億5200万円。
 新しい右折方法は、右折車が交差点の手前約60㍍地点から左に延びる専用レーン(幅約4㍍)を通って村道に入り、国道と交差する村道から交差点を直進して右折先の道路に進む。専用レーンの設置に伴い、国道上での交差点の右折はできなくなる。
 飯田国道事務所管理第2課の飯村豊課長は「新しい右折方法を認識してもらい、一つでも多くの事故がなくなることにつながれば」と話している。
 交差点近くでは大桑村役場の新庁舎が春に開庁する予定で、国道から村役場に通じるアクセスの安全性という面でも意義は大きい。貴舟豊村長は「利用者が安心して通行できるようになることは村民としてもうれしい」と受け止めていた。