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「安曇野」ナンバー実現へ始動 住民や周辺町村の協力不可欠

原付バイクの「安曇野」ナンバー。自動車のナンバーで「安曇野」が実現するまでには数年かかる

 安曇野市は、自動車のご当地ナンバー「安曇野」の実現に向けて動き始めた。国土交通省は、ご当地ナンバー導入を希望する地域を令和4年度に募集し始める予定で、安曇野ナンバー申請には地域住民の合意形成が不可欠となる。周辺町村との協力も必須で、まずは申請する地域の範囲や合意形成の方法を取りまとめる必要がある。

 ご当地ナンバーを導入するには、その地域の登録自動車(軽自動車や二輪車を除く)が10万台を超えるか、複数の自治体にまたがった地域で登録自動車(同)がおおむね5万台を超えるといった要件がある。市内の登録自動車(同)は約4万3500台で、隣接する池田町と松川村、生坂村を合わせると5万台を超える。現在は市の担当者が3町村の担当者との話し合いを始めた段階だ。
 国交省自動車局によると、募集開始のスケジュールはまだ決まっていないが、導入を希望する場合は地域住民の意向を確認した上で、都道府県を通じて国交省に要望することになる。ご当地ナンバーはすでに46地域で導入されており、県内では15年ほど前に「諏訪」ナンバーの交付が始まった。諏訪地域の6市町村は連絡協議会を組織し、住民アンケートで賛成が7割以上を占めたことから国交省にご当地ナンバーを申請した。
 近年では令和2年5月に17地域でご当地ナンバーの交付が始まり、新潟県の上越、妙高、糸魚川の3市を対象とした「上越」もその一つだ。上越市の担当者は導入効果について「地域に貢献したいけれどできることがないと思っていた人たちから、上越ナンバーに付け替えたいという声が聞こえてくる」と話す。
 導入までに地域振興・観光振興の方針策定やナンバープレートの図柄の決定なども求められ、「短くても4年は必要」(安曇野市政策部)となる。交付開始以降に新車を購入した場合は全て安曇野ナンバーとなることから、観光PRや郷土愛の醸成などが期待される。