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感染急拡大で宿泊予約のキャンセル相次ぐ ホテルや旅館打撃

 今年に入って新型コロナウイルスの感染が急激に再拡大したことを受けて、松本地方のホテルや旅館で宿泊予約のキャンセルが相次いでいる。感染者が比較的少なく盛況だった年末年始とは一転し、2月中の一部休業を早くも決断する宿泊施設も出始め、関係者の間に不安が広がっている。

 松本市内の宿泊業でつくる松本ホテル旅館協同組合(松本市深志3)によると、年始休みが明けた5日ころから各施設で予約のキャンセルが急増した。宴会の中止も相次ぐ。
 松本市中央1のホテルニューステーションも年始からキャンセルが増えた。小林磨史社長は「コロナ禍前も1月中は満室の半分程度の『シーズンオフ』となる時期」とした上で「3割となった昨年同期より今年は厳しくなりそう。これから氷彫など冬のイベントが盛り上がる時期なのだが...」と残念がった。
 市内のある大型温泉旅館も年明け以降は利用客が3割程度まで落ち込み、2月に8日間の休館日を設けることにした。支配人は「キャンセルが相次ぎ、2月の利用も3~4割の見通しだ。施設も大きいのでなるべく"出血"を抑えたい」と話す。
 タクシー各社も、小正月の3連休に休みを取る運転手が例年より多かったという。第一交通本社営業所(渚2)の担当者は「運転手自身がコロナ禍での利用客減少を感じ取ったのでは」とみる。
 各宿泊施設では今冬、県の「信州割SPECIAL」や松本市の「まつもと冬割キャンペーン」の割引を利用した県内客の姿が目立った。2月以降の予約キャンセルを相談する電話が増えたという同市安曇乗鞍高原の温泉旅館・山水館信濃の奧灘充専務は「地元客の反応は上々だった。今後は地元でも利用してもらえればありがたい」と願った。