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ファインビュー室山とほりでーゆ~四季の郷 経営移譲先見つからず 安曇野市、迫られる方針見直し

経営事業者の応募がなかったファインビュー室山(上)とほりでーゆ~四季の郷

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 安曇野市は13日、経営移譲先となる民間事業者を募集していた宿泊施設のファインビュー室山(三郷小倉)と、ほりでーゆ~四季の郷(堀金烏川)の2施設について、事業者の応募がなかったと公表した。両施設は現在、第三セクターが指定管理者として運営し、市は本年度中に、所有する三セクの株式の多くを新たな株主となる民間の宿泊観光業者に譲渡し、経営を立て直してもらう方針だったが、見直しは避けられない状況となった。

 市役所で開かれた市議会経済建設委員会協議会に募集結果を報告した。
 市は、三セクのファインビュー室山の360株と、ほりでーゆ~の420株を、民間事業者に1株5万円以上で売却するため、昨年7月30日~12月10日に実質的な経営権の移譲先となる宿泊観光業者を募集した。現地説明会には、ファインビューに2社、ほりでーゆ~に3社が参加したが、応募には至らなかった。
 説明会に参加した企業に市農林部が行った聞き取り調査によると、ファインビュー室山は株式の譲渡価格に加え、施設を三セクに無償譲渡することから固定資産税の支払いなども必要となり、5000万円を超えるとみられる初期費用が応募の妨げになったと考えられる。ほりでーゆ~四季の郷については、キャンプ場などの付帯施設も含めて評価は高いものの、新型コロナウイルス禍で宿泊施設経営の先行きが見通せないことが一因になったとみられる。
 応募があれば選定委員会を経て株式の譲渡先候補を決め、市議会3月定例会に株式譲渡案を上程する計画だった。市農林部は「市と三セクの負担が少ない方法を考えたが応募はなかった。3月定例会で今後の方針を説明したい」としている。