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住民一丸で御柱立て 三郷の一日市場東村地区

道祖神碑の傍らに立てられた御柱のてっぺんに付けられた白い布が風になびいていた

 安曇野市三郷明盛の一日市場東村地区で2日、正月に一年の無病息災や子孫繁栄などを願う松本・安曇平の伝統行事「御柱立て」があった。機械を使わずに住民の力で高さ約13㍍のケヤキの柱が立てられると、五色の紙飾り「柳花」が新春の青空と北アルプスに映えた。

 大黒天像碑や道祖神の文字碑の傍らに毎年1月2日、その年の恵方に正面が向くよう立てる。今年は北北西だった。東村の御柱は「お道具」が特徴だ。ベンガラで赤く塗った一抱えもあるはりぼては男根をかたどっていて、二つの「玉」も付く。てっぺんの直径1㍍ほどの平べったい飾りが女性を表しているという。
 地区の住民50人ほどが集まり、午前9時すぎから御柱に柳花やお道具を取り付け、約1時間かけて立てた。柱を支える方と綱を引っ張る方に分かれ、「ヨイトマケ~」の掛け声に合わせて少しずつ柱を起こしていった。
 祭りの運営を代々担っている百瀬正典さん(68)は、無事に立った御柱を見上げ、ほっとした表情を見せた。「時代を超えて継承されてきた行事。絶やすことなく次の世代に受け継がれることを願っている」と話した。
 御柱は10日に下ろされる。