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パキスタン出身の伊大知紗夫さん IT駆使し木曽の魅力発信

木曽の魅力発信に取り組む伊大知さん

 パキスタン出身で、木曽町新開の伊大知(イオチ)紗夫(シャフ)さん(41)が、情報技術を生かしたITコンサルタント会社「Birdy Ventures」を設立し、木曽地域の魅力を発信している。大手金融会社に勤めて培った技能や経験を生かし、町村や団体ごとに伝えられがちな木曽町・王滝村の情報を集約、訪日外国人客らも意識して暮らしや観光の情報をホームページ(HP)で、日本語と英語で分かりやすく紹介している。

 伊大知さんは平成11(1999)年に大学進学で渡米し、卒業後、IT先進国の日本に憧れて来日した。首都圏の金融会社のIT部門に勤め、日本とシンガポールを行き来しながら働いた。
 4年前から古き良き日本の姿を求めて旅する中、豊かな自然が残り、都会とは違い日の出・日の入りに合わせて勤勉に働く木曽の人たちの姿などに心を打たれ、夫婦で木曽町移住を決意した。国道19号沿いの道の駅・日義木曽駒高原から仰ぐ木曽駒ケ岳の雄大さなどが気に入り、「強い縁を感じた」と振り返る。
 令和2年に移住後、木曽の情報発信力に課題を感じた伊大知さんは、翌年に起業した。国内外の旅行中に苦労した経験も踏まえ、商店・飲食・宿泊・体験の情報を一つにまとめて伝える「Kiso.Life」の事業に着手し、ウェブサイトも昨年12月に開設した。写真をふんだんに使い、テークアウトやデリバリーの有無、支払い方法などが一目で分かるようにした。SNS(会員制交流サイト)でも展開する。
 伊大知さんは将来的に木曽周辺へも対象地域を広げ、サイトの機能も拡充し、行政に働きかけながら移住定住の促進にも役立てたいとしている。「情報には地域経済活性化の力がある。地域の事業者の力になりたい」と話している。
 協力事業者を募集しており、問い合わせは同社(電子メールcontact@birdy.ventures)へ。

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