連載・特集

2022.1.27 みすず野

 大関・御嶽海が誕生した。日本相撲協会の番付編成会議と臨時理事会で、満場一致で大関昇進が決まった。伝達式の口上で新大関は「感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし相撲道にまい進してまいります」と述べた。コロナ下の明るいニュースに癒やされた◆協会の公式サイトに歴代の大関一覧がある。昭和以降のそうそうたる49人が載る。御嶽海は50人目だ。筆者の記憶にあるのは19人目の清国から。初代貴ノ花は、負けも多かったが子ども時代のヒーローだった。時折横綱を破る魁傑、旭国も応援した◆平成30(2018)年と翌年、市民タイムスと松本山雅の企画で御嶽海を招いたイベントを催した。アルウィンのピッチで関取がPKを蹴る場面、沸き起こる山雅サポーターの大声援に「鳥肌が立った」と語った。礼儀正しく、まじめな青年の印象が残っている。話を聞く中で「次は大関と言われるけれど、まだ早いと思う」と漏らした。同年代の力士に先を越されて悔しい思いもしたというが胸に納めていた◆満を持しての大関昇進となる。御嶽海はやはり土俵が似合う。老若男女に愛される新時代の大関であってほしい。