連載・特集

2022.1.15みすず野

 カレンダーには、きょう15日が「小正月」とある。それは承知しているが、かつて行われていた、15日前後の小正月行事は、年々姿を変えていく。三九郎で焼く正月飾り集めや実施日をみても、様変わりしている▼15日は戦後、「成人の日」に制定され、祝日となった。学校、事業所は休日で、伝統的な行事などは引き継がれていた。ところが、平成12(2000)年からハッピーマンデー制度で、成人の日が1月の第2月曜日に。これだと、8日から14日のうちの月曜日が休日になる▼大林太良は『正月の来た道』(小学館)で、戦後の年中行事の変化について、全国化と統一化、形式化と内容が失われたことだとしてそれは「年中行事に《めでたさ》が失われていく過程でもある」と指摘した。15日が休日でなくなったことは、こうした傾向に拍車をかけたのではないか▼同書が刊行されたのは平成4年。「失われた20年」「30年」というが、それは小正月行事が姿を消していく年月であったのかもしれない。14日から17日にかけて地区の行事がいくつかあり、必ず食べる献立も決まっていた。長い年月伝えられてきた風情が消えていく。