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2022.1.12みすず野

 尼将軍こと北条政子の名は父・時政にちなむのだろう。史料でその名を確かめられるのは夫の源頼朝が亡くなって約20年後のことといい、頼朝が妻を「政子」と呼んでいたかどうかは分からない(岩田慎平著『北条義時』中公新書)◆今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まった。主人公の2代執権・義時は姉の政子を支え、武家政権の礎を築く。年譜を見ると1163年生まれだから、ちょうど800年先輩だ。小紙4日付に載った「みどころ」や相関図が複雑な時代背景への理解を助ける◆脚本家の三谷幸喜さんは大河3作目。18年前の「新選組!」も6年前の「真田丸」も、天性のユーモアセンスで風を吹かせた。たっぷり面白がらせ、ゾクゾクもさせながら、題材が義時だったわけを教えてくれるのに違いない―一ファンとして期待している◆少し気が早いが、義時の見せ場である承久の乱(1221年)で鎌倉勢は北陸・東山・東海道に分かれて京へ攻め上った。ひょっとして松本平も通過したのではなかろうか。郷土の英雄・木曽義仲と巴御前の登場も楽しみだが、頼朝側から見た描かれ方はちょっと心配でもある。

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