教育・子育て

楽器の早期習得 聴く能力も育成 才能教育と東大共同研究

 独自の音楽教育法「スズキ・メソード」を実践する才能教育研究会(本部・松本市、早野龍五会長)と、東京大学大学院総合文化研究科は24日、共同研究の成果を公表した。バイオリンなどの楽器を5歳頃から習得してきた中高生は、9歳以降に習い始めた生徒や未経験者に比べると、音楽について判断する際、脳の活動が活発になると判明した。

 東大の酒井邦嘉教授と早野会長が東京都内で会見し、発表した。研究では中高生98人を3群に分けて調べた。スズキ・メソードの生徒ら(S群)と、別の方法で楽器を習った生徒ら(E群)は、平均4~5歳で楽器を始めた。別の生徒ら(L群)は9歳以降に楽器を始めたか未経験だった。
 テンポの速さ、音の強弱など四つの条件を設け、クラシックの曲を聴かせ、不自然な箇所があればボタンを押してもらった。その間には専用の装置で脳のどの領域が働くかも調べた。その結果、早期に習得した生徒らは、音楽判断に対する脳活動が活発化すると分かった。楽器演奏の習得により、右脳の「運動前野外側部」や「感覚運動野」と呼ばれる領域が有効に活用されることも確かめた。
 スズキ・メソードでは、良い音楽を繰り返し聴き、楽器の練習を重ね、幼児が母語を覚えるように音楽に親しむ。今回のボタンを押す際の正答率では全条件でS群が高く、メソードの効果と考えられるという。

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