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年末年始は会食に注意 信大・金井医師に感染症対策を聞く

 新型コロナウイルスの新規感染者は、全国的に低水準が続くが、次の流行も予想されている。冬は例年、新型コロナ以外の感染症が流行しやすい季節でもある。市民タイムスは、人の移動が増える年末年始に向けた感染症対策の要点を、県新型コロナウイルス感染症対策専門家懇談会のメンバーで、信州大学医学部付属病院感染制御室副室長の金井信一郎医師に聞いた。

 全国的に新型コロナの感染は落ち着いているが、県外では散発的に、ワクチン接種率が低い集団や感染対策が十分でない集団でクラスターの発生もみられるという。新たな変異株のオミクロン株も世界的に広がりを見せる。「オミクロン株は、ワクチン接種者や既感染者でも感染しやすい可能性がある」とし、「年末年始の人の移動と流行が重なると、全国的な流行につながり、第6波になっていく可能性がある」とみる。
 寒い時期は新型コロナ以外の感染症も要注意だ。ノロウイルスもその一つで、昨年はコロナ対策の影響もあり流行がなかったが、11月から県内でも緩やかな増加傾向がみられる。「ノロウイルスはアルコールが効きにくいとされているが、ある程度の効果は期待できる」とし、「昨今の新型コロナ感染者の減少で、以前より手指消毒を行わない人が増えている可能性がある」と指摘する。
 インフルエンザは、コロナ禍の移動制限で日本では2年間流行せず、そのため集団としての免疫が低下、流行が起きれば大規模になることが予想されている。海外での例年にない爆発的流行事例もあり、警戒する。
 金井医師は「年末年始のリスクは流行している地域からしていない地域に感染症が持ち込まれること」とし、親しい間柄のマスクを着用できない会食の場面での感染も多くなるのではないかと注視。「マスク着用や手洗いなど基本的な感染対策を続け、換気が難しい場合は空気清浄機も活用し、室温18度以上、湿度は40~60%の環境が望まれる」とした。