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山雅の未来にサポ危機感 変革求め横断幕掲げる

ゴール裏席に掲げられた横断幕。サポーターの思いが文言に込められた

 松本山雅FCの今季の戦いが終わった。J3リーグへの降格がすでに決定しているにもかかわらず、スタンドには7597人が足を運んだ。ただ、試合後のセレモニーで起きた拍手はまばら。過去に感じたことがない殺伐とした雰囲気は、クラブへの不満の強さを物語っていた。掲げられたゲートフラッグに書かれた「変革」「改革必至」といったメッセージに、山雅の行く末を案じるサポーターの切実な思いが見られた。

 「2年で(監督が)3人、3年でJ3へ これらの検証と行動を」「松本への熱いハートを表現できる人々と闘いたい」「本音を包み隠さず話して欲しい」―。サポーターグループ・ウルトラスマツモトは試合終了後、4枚の横断幕を掲げた。コールリーダーの新関孝典さん(30)は、サポーターが抱えた思いをクラブに伝えたかったと意図を明かす。「思いを受け取った上で今季を総括し、来季に向かってほしい」と願った。
 来季のチームづくりについては、山雅がかつて売りにしていたハードワークや球際の強さを求める声が多く聞かれた。安曇野市穂高の山口博亮さん(50)は「今年はボールを失っても最後まで追わない場面が気になった。気持ちと体を鍛え直し、再び走りきるチームに」とエールを送る。県内に赴任した時にファンになり、千葉市から訪れた谷義徳さん(47)は「反さん(反町康治元監督)、力のある選手がいなくなってこの2年間は苦しかった。みんなに慢心もあったと思う。降格の経験を糧に、一から再出発を」と期待した。
 J3に降格しても、山雅への気持ちは変わらないという思いは多くのサポーターが共有している。上田市の金澤ゆりさん(44)は「再来年はJ2にいてくれると信じている。だから私は来年も通常運転でチームを後押し」と前を向いた。松本市波田の縣正さん(67)は「カテゴリーが変わっても山雅は山雅。絶対に巻き返す」と誓った。同市里山辺の坂井香子さん(37)は「J3は厳しい世界。みんなが同じ方向を向かないと勝てない。気持ちを一つにスタンドからメッセージを発信したい」と来季を見据えていた。