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遺構・猪土手を後世へ 熊井の歴史を語る会が整備

猪土手上に案内板を設置する会員たち

 塩尻市の住民有志でつくる「熊井の歴史を語る会」(小松政幸会長)は4日、北熊井に残る土塁の遺構「猪土手」周辺の環境整備をした。猪土手に至る林道入り口と、猪土手上の2カ所に木製の案内板を設置し、周辺の草刈り作業に取り組んだ。

 会員8人が地面に深さ50センチの穴を掘り「猪土手へ至る300メートル」「猪土手 猪落し」と書いた手作りの案内板を設置した。
 猪土手は田畑を荒らすイノシシやシカなどの侵入を防ぐため、深い溝と、高さ2メートル以上の盛り土で築かれた防壁で、江戸時代前期には現在の松本市中山から塩尻市上西条までの東山山麓の延長28キロに及んだといわれている。構造改善などで失われた場所が多いが、北熊井には比較的良好な状態で残っている。
 小松会長は「貴重な遺構が今に残っていることはすごいこと」と強調し「地元でも猪土手を知らない人が多い。形があるうちに保存し、後世に伝えたい」と話していた。

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