連載・特集

2021.12.31 みすず野

 大みそかのNHK紅白歌合戦に、松本市の窪田保さんが昨年まで5年連続で「出場」している。演歌歌手の三山ひろしさんと共にけん玉のギネス世界記録に挑戦しているのだ。昨年は125人で見事に記録を更新。今年は126人で挑む◆松本市を拠点に国内外でけん玉の普及に取り組むグローバルけん玉ネットワークの代表を務める。参加者は窪田さんを通じて全国各地から精鋭が集まり、3日前から東京に入りリハーサルを重ねてきた◆本番は曲と同時にけん玉が始まり、歌い終えた三山さんが最後に大皿に乗せたら成功だ。前の人が皿に乗せたら次の人が玉を引き上げるルールで、曲の尺に合わせてリレーしていく難しさを伴う。「たくさんの照明とカメラに囲まれ平常心を保つのも大変」。今年は観客の視線もプレッシャーになる◆紅白でのギネス挑戦は出場2年目からで、昨年まで2勝2敗。挑戦者は精鋭ぞろいだが失敗と成功を交互に繰り返した。それでも「ステージに立った時点で成功」と窪田さん。成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである│。コロナ禍の現代にも通ずる、チャーチルの言葉である。

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