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山雅の応援これからも サポーターが降格に涙

勝利を願って駆け付けた山雅サポーターは1200人近く。引き分けに終わり、涙を拭う姿も見られた

 松本山雅FCのJ3リーグへの降格が決まった。可能性を信じて敵地に駆け付けた1179人のサポーターは一様に落胆しつつ、J2昇格に向けた来季の戦いに気持ちを切り替えていた。チーム状態は最後まで上向かず、声を出しての応援も封じられるという苦しみを味わってきたサポーターはスタンドで何を思ったか。胸にたまった思いを聞いた。

 9試合勝ちがない状況の中でも、アウェー席は早々に完売した。松本市出身で東京都在住の佐藤幸さん(58)は「チャントの通りサポは『どんな時でもここにいる』。歌えずにもどかしいけれど、最後までそのことを選手に伝えたい」と話した。
 試合後は淡々と降格の事実を受け止めつつ、悔しさや悲しみを語る人が目立った。松本筑摩高校2年の荒木優歩君(17)は、サポーターとしてもっとできることがあったかもしれないと悔いを話し「またJ2で他チームを無双(圧倒)する山雅になってほしい」と巻き返しを期待した。
 今季のチームづくりへの疑問は、サポーターの偽らざる思いだ。伊那市の原裕太さん(32)は「山雅を支えてきた選手を多く放出した判断は正しかったか。何かを変えないと来季も繰り返しになる」と危機感を口に。松本市井川城1の荒牧純一さん(39)は「やりたいサッカーと、当初の選手編成、名波さんが来てからの補強がちぐはぐだと感じた。フロントは一からやり直してほしい」と願った。
 地域リーグからJ1リーグに昇り詰めた山雅は、今回の降格で大きな転換点を迎える。ただ、サポーター団体・ウルトラスマツモトの前コールリーダー・小松洋平さん(35)は「特定の誰か、大きな企業の力ではなく、『みんなで作る』のが山雅。カテゴリーが変わっても本質は変わらない」と話す。長年ウルトラスの代表を務める疋田幸也さん(45)はサポーターもクラブもその軸はぶれることなく戦うことが大切だとした上で、「中長期的なビジョンに基づいたチームづくりをクラブには期待する」と力を込めた。