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バド・奥原選手「夢持って」 松川で講演

 今夏の東京五輪バドミントン女子シングルスで5位入賞し、平成28(2016)年のリオ五輪では銅メダルを獲得するなど活躍している大町市出身の奥原希望選手(26)が27日、松川村すずの音ホールで講演した。バドミントンの練習に励む地元の子供たちや地域住民ら約220人を前に、バドミントンに出会ってからの20年間の出来事、夢や目標をかなえるために大切にしてほしいことを語った。

 6歳でバドミントンに出会った奥原選手は、負けず嫌いな性格から大会で負けた経験が上を目指す大きなきっかけになったエピソードを紹介し「初めて全国大会で優勝した中学2年の時、世界を意識し大きな夢を持った」と話した。2度にわたるけがや挫折を経験しながらも、五輪メダリストといった目標を達成できた理由に「自分の頭で考えて決断し実行する」「夢や目標を持つ」「自分のことを好きでいる」の三つのことがあると語った。
 新型コロナウイルス感染拡大で1年延期された東京五輪については「アスリートの存在価値をあらためて考え、無力さを感じた」と振り返り、開催1カ月前に所属先が開いてくれたオンライン壮行会で身近な人の応援の力を感じたことが五輪へのエネルギーになったと話した。その上で「身近な人の応援が力になるのと同じく、好きな自分を自分で励ましながら歩むことも力になる。私も3年後のパリ五輪に向け、一日一日精いっぱい生きていきたい」と語った。
 奥原選手にメンタルを強くする方法を聞いた村ジュニアバドミントンクラブの渡邊茉依さん(10)=松川小4年=は「試合に負けると涙が出るけど、奥原選手に『悔し涙は真剣に取り組んでいる証拠』と教えてもらったから頑張りたい」とうれしそうだった。
 松川村スポーツ協会が同協会の創立30周年を記念して企画した。