政治・経済

唐沢俊二郎元郵政相が死去 91歳 旧4区から衆院議員9期

記者会見で政界引退を表明する唐沢氏(平成8年5月)

 元郵政相で自民党衆議院議員を9期27年務めた旧長野4区選出の唐沢俊二郎(からさわ・しゅんじろう)氏が19日午前9時56分、老衰のため東京都内の病院で死去した。91歳だった。葬儀・告別式は24日、都内の桐ケ谷斎場で家族葬で営まれた。喪主の長男・俊哉さん(61)によると、故人の遺志により、お別れの会などは行わない。

 昭和44(1969)年、急逝した父親・俊樹氏(元法相)の後継として自民党から立候補、39歳で初当選以来連続9回当選した。60年12月、第2次中曽根康弘内閣で官房副長官に就任。翌年7月の衆参同日選で大勝、直後に郵政相に就任した。平成元(1989)年に第1次海部俊樹内閣で総務会長を務めるなど党の要職を歴任した。
 平成8年の衆院選には、右目の難病により出馬せず政界を引退した。その後全国治水砂防協会長、日本ケーブルテレビ連盟理事長などを務めた。俊哉さんによると、4年ほど前から都内の老人福祉施設に妻の真喜子さんと共に暮らしていた。中信地区のことも気にかけ知人の葬儀などにはなるべく出席していたというが、昨年2月から体調を崩していた。
 訃報が伝えられた26日、政財界から哀悼の意が寄せられた。環境副大臣で自民党長野2区支部長の務台俊介氏は「穏やかでバランス感覚のある立派な政治家だった。唐沢先生の姿をしっかり見習い精進していきたい」と述べた。キッセイ薬品工業(松本市芳野)の神澤陸雄会長は「親子二代にわたり長野県はもとより国内で多大な貢献をされるなど偉大な政治家だった。父・神澤邦雄のお別れの会の実行委員長をお引き受けいただくなど、公私ともに多大なご教示をいただき大変感謝している」と冥福を祈った。