地域の話題

長峰山整備の20年を本に 蝶舞う里山描いた絵本も出版 森倶楽部21

森倶楽部21が出版した二つの本

 安曇野市東部の長峰山を拠点に森林整備に取り組むNPO法人・森倶楽部21(永田千惠子理事長)はこのほど、20年余にわたる活動をまとめた本「蝶と長峰山と私たちと~手づくりの里山再生20年の記録~」と、絵本「レモン色のチョウうまれたよ」を自費出版した。手探りで始めた里山整備の記録を残すとともに、同じような活動に取り組んでいる団体の参考にしてほしいとしている。

 森倶楽部21は、地球温暖化防止への関心が高まる中、「信州気候フォーラム森林部会」を前身に、平成12(2000)年5月に設立、長峰山の整備をスタートさせた。「蝶と長峰山と...」には、山仕事に関しては"素人"だったメンバーたちが専門家らの助けを得ながら、試行錯誤で整備を進めた様子が詳細に記されている。
 蝶類生態研究者の故・浜栄一さんのアドバイスを受け、チョウを里山整備の指標にした経緯もつづられている。整備が進むにつれ、当初は20種類程度しか確認できなかったチョウが、累計で80種類を超えるまでになった。「レモン色のチョウうまれたよ」は、スジボソヤマキチョウの物語を美しい水彩画で描いた絵本で、山を整備する大切さを分かりやすく伝えている。
 森倶楽部は子供たちに地元の里山について関心を深めてもらいたいと、平成21年に発行したガイドブック「里山とともに」と合わせて計60冊を市内小中学校17校に寄贈した。倶楽部の副理事長・森芳昭さん(66)=堀金烏川=らがこのほど、市役所を訪れて橋渡勝也教育長に本を手渡した。森さんは「里山はこのままでは荒廃の一途。活動を通じてわずかに感じられた明るい兆しを、子供たちをはじめ、多くの人に知ってほしい」と話していた。
 「蝶と長峰山と...」は1800円(税込み)、「レモン色のチョウうまれたよ」は800円(同)で、12月から販売する。詳細は森倶楽部21のホームページやフェイスブックで発表する予定になっている。