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ネット環境 福祉ひろばに 松本市がポケットWiーFi導入

念願のワイファイ環境が整い、早速ネット検索を体験する城東福祉ひろばのPCの会

 松本市は今秋、利用者向けインターネット環境が未整備の福祉ひろばで小型・携帯型のWi-Fi(ワイファイ)通信端末の試験導入を始めた。市は平成30(2018)年度に全35地区の公民館でワイファイ環境を整備し、併設の福祉ひろばでも一体的にネットを使えるようになったが、両施設が離れて建つ地区ではひろばのネット整備の遅れが課題だった。手始めに城東地区福祉ひろばで端末の使用を開始し、状況を見ながら他施設への拡充も検討する。

 城東地区福祉ひろばは城東公民館から約1キロの距離にあり、公民館のワイファイを使うことができない。同ひろばでは10年近く前からパソコン講座PCの会が開かれており、講師の中野賢治さん(78)=女鳥羽2=が「市長への手紙」を通して環境整備を求めていた。
 導入したのはポケットワイファイと呼ばれるスマホサイズの端末で回線工事を必要とせず、月3000円弱のレンタル料で手軽にネット環境を整えられる。24日のPCの会では受講者が念願のインターネットにパソコンをつなぎ、地図の検索を体験した。近くの鳥井静子さん(80)は「活用の幅が一気に広がった」。佐藤昭明公民館長(74)は「市が掲げる誰も取り残さない街に一歩近づいたのでは」と話していた。
 地域づくり課によると公民館と離れて建つ福祉ひろば11館を含め、ワイファイ整備が必要と思われるひろばは24館ある。城東福祉ひろばでは、リモートの離乳食講座や防災講座など幅広くワイファイを活用していく考えで、同課は「利用実績や有用性が高ければ他館へも広げていきたい」と注目している。