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塩尻市消防団 現状伝えるリーフレット1万部配布

消防団紹介リーフレット・団員が登場し市民の理解に努めている

 塩尻市は本年度、市消防団を紹介するリーフレットを作製した。若手団員の確保に苦慮する中、消防団は「活動が大変」といったマイナスイメージで見られがちの現状を踏まえ、団員の本音や実情を載せた。時代に合った団のあり方の検討を始めていることもPRし、地域を守る大切な役割への市民の理解を求めている。

 A4判の見開き4ページ。消防団に関心のない若者や女性も手に取りやすいデザインにした。見開き中面には班長以下の30代の男女6人の団員が登場し対談している。
 女性の実働団員は1人で、住民に寄り添った活動が十分できていない現状にも触れた。年間の大まかなスケジュールを示して活動を〝見える化〟した。裏表紙には「飲み会の強制参加やお酒の強要なし」「団員報酬あり」など不安を解消する「消防団9ルール」をイラストで表現した。
 市が2~3月に実施した消防団に関する意識調査には319人(男性231人、女性88人)が回答した。未経験者173人のうち「興味がない」が81%(140人)、「入団したくない」が96%(166人)だった。理由は「活動が大変そう」「忙しくて活動できない」「飲み会が多そう、苦手」などの回答が大半だった。
 消防団経験者からは「団員との関わりが楽しい」「防災力がついた」と肯定的な意見がある半面、ポンプ操法大会を負担に感じる声もあった。消防団は定数870人を満たすが、年齢構成は10、20代が245人(28%)、30代が407人(46%)、40代以上が218人(25%)で将来的な団員不足が懸念されている。
 新型コロナウイルス禍も念頭に、市危機管理課消防係の西尾恵太郎さん(32)は「消防団も変わる時期が来ていると思う」と話す。リーフレットは25万円で1万部用意し、市各支所やレザンホールに置いている。