教育・子育て

みんなで関わる育児模索 親子の外出促すソトイク・プロジェクト塩尻で始動

家の外で育児をする「ソトイク」のイベントで、パン作りを楽しむ親子

 家の外でみんなで育児をしよう―。親が孤立した状態で子育てをする「孤育て」の解消を目指し、塩尻市広丘吉田のデザイナー・ゴレイコ(本名・北村令子)さん(38)が「ソトイク・プロジェクト」という企画を始めた。このほど、大門商店街のレンタルスペース・ミミー商店で初のイベントがあった。

 沐浴や昼寝・授乳スペースを設け、16組の親子がそれぞれ自由に過ごした。材料を混ぜるだけでできるパン作りを楽しみ、親同士がゲーム感覚で育児の話をする「育児カードでおしゃべり」の時間もあった。
 ゴレイコさんも出産後、社会とのつながりがなくなったと感じたという。東京都内で育児をしていた時、夫は出張がちで「つまずいてしまった」と振り返る。
 2月に塩尻市に移住し、大門八番町のシビック・イノベーション拠点・スナバのメンバーになって、自らの思いを語る中で同じ悩みを抱えている人がいると感じた。孤育てに陥る一因は親子が家の中で過ごす時間の長さにあると分析し、ほかの人がいる場で育児をすることが解消につながると考えた。
 息子2人と参加した平林麻依さん(28)=広丘高出=は「ちょっとしたことに思い悩んでしまうお母さんは多い。いろいろな人と話して情報を聞ける場は大事だと思う」と話す。
 今後も2~3カ月に1回、イベントを継続していく計画だ。ゴレイコさんは「育児の形はもっと柔軟で、いろいろあっていいはず。若者や高齢者ら幅広い人も訪れ、みんなで子育てをしていく場にしたい」と話している。