地域の話題

環境学習の拠点広々と 県烏川渓谷緑地でレクチャールーム増築

広々となったレクチャールーム

 県が安曇野市の県烏川渓谷緑地で進めていたレクチャールームの拡張工事がこのほど完了した。子供を中心に年間1000人以上が訪れる環境学習の拠点で、56平方メートルと1・5倍弱に広がり、ゆったりと動物標本に触れて学びを深めることができる。来年に開園20周年の節目を迎えることもあり、スタッフたちは「他にはない公園を目指したい」と気持ちを高めている。

 レクチャールームは水辺エリアの環境管理事務所に併設されており、公園財団が指定管理している。小学校が環境学習で訪れた際に1学級が収まらないこともあり、東側に増築して広げた。3密を避ける必要がある新型コロナウイルス対策とも重なったという。
 レクチャールームには、蛇の抜け殻、キツネやイノシシなどの骨格標本、昆虫標本、鳥類や熊、タヌキ、ハクビシンなどの剥製、コケテラリウムなどが展示されている。安曇野市内を中心に松本地域から集められた動植物で、20年の歴史が詰まっているという。
 標本提供や環境整備など公園の管理運営には、市民会議をはじめとして数多くの市民や来園者らが関わってきた。スタッフの小椋緑さんらは「出会いがこの公園を支えてくれている。管理運営に協力してくれる人たちの輪をさらに広げていきたい」と見据える。
 入場無料で、希望すれば誰でも展示品の説明を受けることができる。今後は、直接触れられる標本を増やす予定のほか、新たに始める企画展示のためのスペースも確保した。内田利幸所長は「ここを訪れて学んだ子供たちが、ゆくゆくは自然を守るリーダーになってくれたら」と期待を込めて語っていた。