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島内「鳥居火」紙芝居に 町会連が制作 伝統時代へ6日お披露目

完成した鳥居火の紙芝居を手にする人たち。6日にお披露目する

 松本市の島内地区町会連合会(宮田芳彦会長)はこのほど、地元・島内の伝統行事「鳥居火」(市重要無形民俗文化財)を紹介する紙芝居を制作した。松本平に本格的な春の訪れを告げる行事の歴史や伝承、当日の流れを地域の子供たちや転入者に伝え、継承していこうと企画した。紙芝居の切り絵と文章は地元の住民が手掛けた。

 6日に島内公民館などで開かれる「第2回島内文化ふれあいまつり」でお披露目する。題名は『島内の鳥居火』で、11枚で構成した。大型(横61センチ、縦43センチ)と通常(横38センチ、縦26センチ)のサイズがあり、市の地域自治支援交付金を受けて作成した。
 紙芝居ではまず行事の概要を簡潔に伝える。4月14~16日の3日間、一日ずつ町、東方、北方の各地区が順番に担当すると紹介した。各日にはたいまつを手に持つ人たちが鳥居の形を描くが、その後に描く火文字は地区ごと異なる点も説明した。
 続いて鳥居火に参加する父親とその子供の会話を通じ、たいまつの作り方や急な斜面で行うことを伝える。江戸時代に松本藩主の命で編さんされた『信府統記』に記載があることや、明治時代には実施時期を変更したことを取り上げた。文章を担当した青島町会長・胡桃孝好さん(70)は「紙芝居は歴史資料ではないので、子供の興味を引く史実とは異なると思われる言い伝えも取り入れた」と話す。
 切り絵を手掛けた青木昭博さん(67)は「40日ほど掛かった」と振り返る。鳥居火の夜に集まってくる人たちをシルエットで美しく描いた。たいまつを持つ人の眼前に広がる夜景もラメを用いて幻想的に表現している。
 宮田会長は「今後は町会や小中学校に貸し出したい」と話す。島内公民館の上條光司館長は「子供たちや地域の人が伝統行事や歴史に関心を持っていただければ」と期待する。紙芝居は6日午後1時半から、島内公民館の講堂でスクリーンに映し出し、読み聞かせをする。