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犬虐待容疑で松本の業者の前社長ら逮捕 劣悪環境で飼育

 劣悪な環境で多数の犬を飼育していたとして松本市寿北の動物取扱業者が松本署から家宅捜索を受けた問題で、同署は4日、動物愛護法違反(愛護動物の虐待)の疑いでこの会社の前社長・百瀬耕二容疑者(60)=松本市寿北5=と社員の有賀健児容疑者(48)=安曇野市穂高=を逮捕した。

 調べだと、2人は9月2日、同市中山の飼育施設で、健康や安全を保つことが難しい環境に犬を拘束して衰弱させ、病気やけがの犬に適切な保護を行わず、虐待した疑い。
 同署によると、中山の飼育施設ではポメラニアンやフレンチブルドッグなど450匹余りの犬を確認した。全ての犬に皮膚炎や白内障などの病気やけががあり、58匹は外見で明らかに異常がわかる状態だったが適切な医療を受けさせていなかったとみられる。362匹には運動の低下や毛玉が重度についたことによる歩行困難、貧血などの衰弱があった。一つのケージで複数匹を飼うなど狭い飼育環境も見られた。
 会社の飼育施設は寿北にもあり、同署は490匹あまりの犬を確認している。引き続き調べていく。
 一連の問題は、6月、松本署に情報提供があり、9月2、3日に飼育施設や会社事務所の家宅捜索が行われた。松本市保健所も同時に立ち入りを行い、同所が会社から引き取った犬21匹は市民らへの譲渡の準備が進んでいる。会社は残った犬の大半を埼玉県の保護団体に移し、現在は寿北の施設に100匹弱が残るのみとみられる。会社はこの犬も県外団体に移し次第、施設を廃業する意向を示している。