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塩尻の本洗馬歴史の里史料館 市内出身の美術家 故・古厩恭久さん作品常設

古厩さんの陶芸作品を並べた常設展示コーナー

 塩尻市の本洗馬歴史の里資料館は館内の工作室に、広丘堅石出身の美術家・古厩恭久さん(1935~2015)の陶器や絵画42点を並べた常設展示コーナーを開設した。陶芸体験ができる工作室で、古厩さんの多彩な作品を創作のヒントにしてもらおうと陶器を中心に並べた。

 山の絵が描かれた湯飲みや抽象の模様が描かれた小鉢などを並べた。いずれも遺族からの寄託品で、陶製の銅鐸や横笛、裸婦の文鎮といった枠にとらわれない作品だ。
 古厩さんは東京藝術大学美術学部彫刻科を経て同専攻科(現在の大学院)を卒業後、美術教師として川崎市立聾学校に30年余り勤務した。定年退職後に帰郷し、堅石のアトリエで絵や彫刻、陶芸などの創作に励んだ。
 遺族の許可を得て、2年ほど前から古厩さんの陶芸作品を館内で販売しているが、常設展示はしていなかった。市内の陶器愛好家から常設展示を要望する声があり、9月初めに工作室の一画にコーナーを開設した。
 指導員の佐藤隆治さん(62)は「陶芸でいろいろな表現ができるということを、古厩さんの作品は教えてくれる。想像力を働かせて陶芸作品作りをしてほしい」と話している。
 開館は金~日曜と祝日の午前10時~午後5時。問い合わせは本洗馬歴史の里資料館(電話0263・54・5520)へ。