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エゴマ栽培 普及に力 南木曽町 遊休農地解消や所得向上へ 同好会発足初の収穫

会の発足から初めて収穫されたエゴマの束

 エゴマの栽培を通じて遊休農地の解消や所得の向上を目指し、南木曽町の農家が「南木曽えごま同好会」を発足させて、活動している。町内に栽培法を普及する目的で設立し、発足1年目の今年は試験場で植え付けから収穫までの講習会を開き、25日は田立地区で収穫作業をした。

 エゴマはシソ科で、山間地でも鹿やイノシシなどの鳥獣被害に遭いにくい。種を搾ったエゴマ油は中性脂肪を抑え、代謝を促す効果があるとされる。
 町内の栽培は20年ほど前、読書の与川地区の農家が始めたのが最初とされ、各農家に種子や栽培法が広まったという。町によると、現在は20軒以上の農家が手掛けている。
 会は15人で1月に発足した。6月から10月にかけて田立地区の町有地と読書地区の会員の畑の2カ所で試験栽培を行ってきた。ポットへの種まきから畑への定植、成長期の栽培管理といった作業ごとに講習会を開いて技術を共有してきた。
 試験栽培では、岐阜県白川町に由来する「白川」と福島県田村市に由来する「田村」の2品種を育て、土壌改良材や肥料を使い分けながら南木曽の土地に適した栽培法を追求してきた。片田恵会長(66)は「これまでは農家ごとに栽培の仕方が異なってきた。土地に合った正しい方法を知ることもできる」と話す。
 25日は田立地区の試験場で2㌃のうち半分を収穫し、約8㌔の脱穀を済ませた。収穫したエゴマは郡内の道の駅や食堂に販売し、会員の日当や活動費に充てる。
 来年も引き続き講習会を開く予定で、片田会長は「栽培法を広く普及させ、遊休農地の解消につなげていきたい」と話している。