地域の話題

期日前投票車が初出動 松本市 近場で1票 有権者「ありがたい」

期日前投票所に抜てきされたタウンスニーカー。有権者は車外で受け付けし、車内で投票する

 中山間地や教育機関に出向き、移動手段のない高齢者や若者らの投票機会を確保する移動期日前投票所が23日、松本市で始まった。市内周遊バス・タウンスニーカーを各地に走らせ、31日投開票の衆議院議員選挙や県議会議員補欠選挙(松本市・東筑摩郡区)の投票を車内で受け付ける。県選管によると移動期日前投票車の導入は4月の参院県区補選の筑北村に続き県内2例目。コミュニティーバスの活用は全国でも珍しいという。

 初日は入山辺、中山両地区を巡回した。このうち入山辺は高齢化率が1日現在48・07%と市内35地区で2番目に高く、地理的にも東西の高低差が激しい土地柄だ。午前9時、地区福祉ひろばに横付けされたタウンスニーカーで受け付けが始まると近隣の高齢者らが次々と一票を託した。
 車内には衆院選の小選挙区と比例代表、最高裁裁判官国民審査、県議補選の計4つの投票箱が置かれ、後部座席から立会人の信州大学生が見守った。投票を済ませた近くの女性(69)は通常7、8キロ離れた市役所まで期日前投票に行く必要があるとし「年を取ってくると近場で投票できる環境はありがたい」と話していた。
 市選管は本年度、衆院選に合わせて移動期日前投票所の初導入を準備してきた。県議補選が同日になったため補選の期日前投票開始日に合わせて開設し、27日までに5地区2高校1大学を巡回する。高校や大学では信大生や松本大生が立会人を務めるなどし、主権者教育にも役立てる。
 赤羽正弘・市選管委員長は「投票率の向上が課題。政治への関心を高め意思を示して」と話している。

連載・特集

もっと見る