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松本市街地に迷いシカ 一時騒然 捕獲して山へ

眠らせたシカを事務所内から運び出す市職員ら

 松本市の市街地で13日早朝からシカの目撃情報が相次ぎ、午前9時20分ころ、野溝木工2の運送会社事務所内に迷い込んだところを捕獲された。けが人はいなかったものの、通勤通学時間帯とも重なる朝一番の珍客に周辺は一時騒然となった。

 シカは6時半ころ、運送会社から直線で1キロ余り離れた笹部2のスーパー駐車場で目撃された。7時ころに運送会社の駐車場に現れ、周辺をうろうろした後、会社の倉庫を通って事務所内に侵入。市や県、警察、地元の猟友会が捕獲作業を行った。
 市民の安全を確保するため、事務所前には盾やさすまたを用意した警察官が待機し、物々しい雰囲気が漂った。110番通報した運送会社勤務の男性(20)は「とても驚いた。通学時間帯だったので通報後に急いで周辺の人に声を掛けて回った」と話していた。
 松本市によると、シカは雄のニホンジカで体長約1・5メートル、体重約60キロ。年齢は1歳半ぐらいとみられる。麻酔銃で眠らせたあと、市内の山林に放された。捕獲に参加した松塩筑猟友会笹賀支部の岩垂新治支部長(66)は「縄張り争いに負けたのか、腹がスリムだったので空腹だったのかもしれない」と話していた。