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草刈り 羊が大活躍 南木曽の梛野夢クラブ 放牧して農地保全

放牧されている羊。草刈りの担い手として欠かせない存在だ

 南木曽町読書の梛野地区の住民でつくる農業団体「梛野夢クラブ」(松原徳則会長)が、5年前から農地や土手の草刈りに羊を役立てている。農業従事者の減少に伴う農地保全の一助として羊を活用しており、将来は頭数の増加に合わせて地区外に羊を貸し出したい考えだ。

 クラブは4世帯12人の住民でつくる。うち主力の会員は定年退職した60~70代の8人だ。梛野地区は馬の飼料用米をはじめ、里芋、サツマイモ、すんきの原料となる赤カブなどの栽培が盛んだ。しかし、谷を切り開いた農地は斜面が急な場所も多く、人手が行き届きにくい土地もある。松原会長は「雑草が生い茂ると山からイノシシや鹿が下りてきて作物を食い荒らす被害にもつながる」と話す。
 近くの与川地区で草刈りに羊を活用していることを知り、クラブでサフォーク種の羊2頭を購入した。現在は子・孫世代の6頭に増え、年間を通じて水田と周囲の空き地を含む計約80㌃の農地を柵で囲い放牧している。雑草を新芽の段階で摘み取り、ふんは有機肥料に用いている。
 10月下旬からは別の場所(約30㌃)にも6頭のうち2頭を放つ。松原会長は「梛野地区にとってはもう欠かせない存在。町内の別の地区にも求められれば実績を伝えたい」としている。